Nippoku Style | サテライト講座を導入して17年になります
 
 放課後,校舎内を歩いていると,あちこちの部屋で自学自習している生徒たちの姿をたくさん見かけます。その中には,ヘッドフォンをして真剣に画面を見入っている生徒たちも多く見られます。
 生徒たちは,大手予備校から配信されてくる講義を,自分の勉強のペースにあわせて学んでいるのです。この講座は,通称サテライト講座と呼ばれています。本校が他校に先駆けてサテライト講座を導入したのは平成5年,今から17年前のことです。導入に当たっては,生徒たちに複数の業者の講座を実際に見てもらい,その生徒たちの意見を参考にしながら現在のものを導入しました。
 当時,サテライト講座を導入することで,次のようなことを期待していました。当時の文章を掲載します。
 「学ぶことへの強烈な動機付け」となるとともに,90分間集中する態度が涵養される。特に,個人視聴用の機器の場合には,かなりの集中力が付くと同時に,生徒は「やった」という満足感を味わう。この「満足感」は,授業,課外,サテライト講座を問わず,生徒が自主的学習を開始する引き金として重要な要素である。
 見る,聞く,考える,書くということを同時に行う能力を養うことができる。この能力は本校生に大きく欠けており,生徒の進路実現の大きな障害となっている。1年次からサテライト講座を利用することで,この能力を育成できる。また,この能力は上級学校に進学した時ばかりでなく,社会人としても必須の能力である。
 年度当初に予めテキストを配布してあるので,教員がうまく「予習→サテライト講座視聴→復習」という流れを作ってやることで,生徒の自主学習の習慣化に役立つ。少なくとも,課外等の当日にプリント等を配布しているようでは,生徒に「授業や課外等の予習をする習慣」ができるはずはないし,期待するほうが無理である。
 生徒が感じる「サテライト講座を利用した時の充実感」をうまく利用すれば,家庭学習時間の増加も期待できるし,生徒が「主体的に学習するおもしろさ」を感じとってくれれば,基礎学力も向上することはまちがいない。
 個性の伸長が図れる。個性が基礎学力の裏付けによって築かれることは常識であり,サテライト講座の利用で基礎学力が向上するとともに,見る,聞く,考える,書くということを同時に行う能力が涵養されれば,1人の個人として大きく成長することが期待される。
 17年前に導入した時の目的は,「生徒が1人の個人として大きく成長してほしい」という願いです。それが今も続いていることが,本校の強みなのかも知れません。


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