今朝起きたとき，外は土砂降りでした。ちょうど生徒たちが登校する時間も，強い雨が間断なく降り続いていました。

　昼前から雨は小やみになり，“土砂降り”から“しとしと”降る雨へと変わりましたが，そういう中でこそ，生き生きと目に映るのが校内のあちこちに咲いている紫陽花の花です。

　この紫陽花の花は，樹木も花もほとんどなかった開校当初から，職員の一人が少しずつ増やしてくれたものです。本校の地盤は岩盤のために樹木がなかなか育ちませんが，少しでもきれいな花を見て心を和ませてほしいという気持ちから，地道に苗木を植えて増やしてくださいました。

　今ではその苗木も大きく育ち，雨降りの日には，花や葉っぱの上にある大きな水滴がキラキラして，私たちの目を楽しませてくれています。

　こういう細やかな心遣いのおかげで，本校は30年の歴史を積み重ねることができたのです。

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