Nippoku Style | 今日は三連休の初日ですが
 
 今日は三連休の初日ですが、校長室の窓から教室を見上げると3年生の教室がある3階の廊下だけ窓が開いています。それは、3年生達が模擬試験に取り組んでいるからなのです。
 3年生にとって、今の時期の模擬試験は、自分の志望校に向けて全力で勉強してきた成果を試す大事な場です。模擬試験の結果如何では、今までの志望校を変更せざるを得ないこともあります。
 そういうことを知っているのか、朝早くから音楽室の窓を開けて練習していた吹奏楽部が、模擬試験の始まる午前8時過ぎには窓を閉めてしまいました。吹奏楽部の、3年生に対する優しい気遣いなのかもしれません。
 自分の人生の中で、自分の生き方や考え方に大きな影響を与える時期が何回かあります。その最初が、高校卒業時の進路選択だと思っています。「一般入試」か「推薦」か。「入れる大学」か「入りたい大学」か。
 3年生は今、自分の人生の中で最初の大きな壁に向き合っているのです。卒業生に話を聞いてみても、この壁をどう乗り越えるかが、その後の人生に影響を与えることは間違いありません。「壁を乗り越えてどこに行ったか」ではなく、「壁をどんなふうに乗り越えたか」が大事なのです。
 受験は、自分の心の中にある「早く決めたい」「楽に決めたい」という気持ちと「自分は本当に受かるんだろうか」という不安との戦いです。そのため、受験ときちんと向き合った生徒のほとんどは、その後精神的に大きく成長していくのです。
 3年生の廊下で「今は苦しいかもしれないが、みんな頑張れよ。」と心の中で激励しながらグラウンドを見ると、朝早くからサッカー部と野球部が練習をしていました。
 サッカー部と野球部が一緒の時間帯に練習していることは、本校ではごく当たり前の光景です。でも、サッカー部がフルコートをとった上に野球部がグラウンドを確保できる学校って、そう多くはないのですよ。本校は、陸上のトラックも正規の400メートルトラックです。
 学習も部活動も、両方ともきちんとできる学校、それが日立北高です。


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