Nippoku Style | うれしい心遣い
 
 中学校での説明会があり、それを終えて学校に戻ったとき、正門の門扉は閉まっていました。皆さんも御存知のように、どの学校も不審者対策上普段は門扉を閉めており、出入りする方が、その都度自分で開け閉めしています。
 学校に着いたのは、ちょうど生徒達が下校し始める時間帯でした。私が門扉を開けるために車から降りようとしたとき、ちょうど下校してきた女子生徒二人が、なんと、男でも重い門扉を一生懸命に押して開けようとしてくれているのです。
 女子生徒が門扉を開け始めたとき、私はまだ運転席に座っていましたから、二人の生徒は,校長が来たから開けようとしたわけはでなく、「学校に入ってくる車があるから開けてあげよう」という、他への優しい気持ちからの行動だと思います。
 生徒達が左側の門扉を開けようとしてくれていたので、私は車から降りて右側の門扉を開け、その二人の生徒に「どうもありがとう。」「たすかったよ。」「本当にありがとうね。」と声をかけました。二人の生徒は「あっ、校長先生だ。」と言いながら去っていきましたが、その表情がとてもさわやかで印象的でした。
 生徒の優しい心遣いに、素直に感激させられた出来事でした。
 世の中には、知り合いにはすごく優しいのに、知らない人に対しては、その人が困っていても声をかけない人がいます。でも、門扉を開けてくれた女子生徒二人は、たとえ知らない人でも、困っているのを見かけたら「どうしたんですか?」と声をかけることができる人たちだと思います。
 日立北高は、これからも,周りへの気遣いができる生徒を育てていきたいと思っています。


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