Nippoku Style | aの前に係数がついているでしょう
 
 昨日、PTA研修から学校に戻ってきた時、午後7時半を過ぎていました。
 その時刻でも、職員室には何人もの先生方が残っていたので、研修から無事戻った旨の挨拶をしようと職員室にいったところ、一人の先生が携帯電話を耳に当て、机の上の紙に何かを書きながら真剣な表情で話していました。
 しばらく待っても、電話は終わる気配がありません。
 生徒に何かあったのかと思って遠くから様子を見ていましたが、その先生が顔を上げた時に、こんなことを話しているのが聞こえてきたので事情がわかりました。
 「aの前に係数がついているでしょう・・・・」
 そうです。電話で、生徒からの数学の質問に答えていたのです。生徒も教員も、電話を通して同じ数式をお互いに紙の上に書き、それを見ながら生徒が聞き、教員が説明していたのでしょう。
 電話で数学の解き方を質問してくる生徒も珍しいですが、その質問に、イヤな顔をせずに電話で答えている教員もすごいと感心しながらしばらくみていましたが、私が職員室を出るときも電話は続いていました。
 普段から「わからないときには先生に聞こう」「生徒に質問されたら丁寧に説明しよう」という関係があるから、電話で数学の解き方を教わろうという気になったのでしょうね。こういうことも、「日立北高では生徒と先生の間が近い」ことの証しだと思います
 ところで、昨日のPTA研修の自由時間に、横浜港の大桟橋に出かけてみました。大桟橋からは、赤レンガ倉庫やみなとみらい21地区がよく見渡せます。
 私がデッキから大型客船を眺めていたら、修学旅行の生徒らしい数人が近くにやってきて、こんな会話をしていました。
「横浜が開港したのって、いつだっけ?」
「1859年だよ。」
「よく憶えてんなぁ。」
「この大桟橋の近くに、小さな港を2か所つくったって(授業で)やったよね。」
「それって、どこだったのかな。」
「でも、○○(先生の渾名らしい)がいってたけど、当時の地形と今は全然違うんじゃないの。埋め立てて広くなった、てやったと思う。だからどこだかわかんないよ。」
「なんかすごくない?当時の人がその辺からヒュッと出てきたりして。」
 授業で習ったことを絡ませながら、楽しそうに横浜の歴史について話している生徒達を見ていると、きっと日立北高みたいに、生徒と先生の仲がいい学校なんだろうなと感じさせられました。


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