Nippoku Style | 「校歌」と「にっぽくまんじゅう」
 
 「実は私、この中学校の卒業生なんですよ。」こう切り出した彼は、中学校の校歌を歌い出しました。それを見ていた中学生や保護者の方は、“おー!”という表情で彼のことを見ています。
 これは、今日行われた、ある中学校での高校説明会の一コマです。校歌を聞いた中学生や保護者の方は、その後、彼の説明を真剣に聞いてくださいました。
 私は、校歌が持っている力って、もの凄いものがあると思っています。何も言わなくても、一緒に歌うだけで「みんな仲間なんだ」という気持ちにしてくれます。高校野球の応援で、練習の時には小さな声しか出さない生徒達が、勝ったときには自然に手拍子をしながら大きな声で校歌を斉唱する姿を見ていると、「全校生の気持ちが一つになっている」と感じます。自分たちの先輩が歌う校歌を聴きながら、今日の中学生と保護者の方はどんなことを感じたのでしょうか。
 その説明会から帰ってきたら、職員室に「にっぽくまんじゅう」が届いていました。全生徒分なので、個数にして700個以上あります。
 「にっぽくまんじゅう」は、今はお祝いの時などにお配りしていますが、開校当時は、これを持って企業や大学を一つ一つ訪ねて歩きました。「にっぽくまんじゅう」の発案者は、当時の進路指導部長の先生です。ですから、「にっぽくまんじゅう」には、25年以上の歴史があります。最近、いろいろな高校や大学で、この手のまんじゅうやグッズをつくって話題になっていますが、本校の方がずっと早いのです。
 今日、職員室に届けられた「にっぽくまんじゅう」。これは、12日(金)の30周年記念式典を「生徒も教職員もみんな一緒になってお祝いしよう」という気持ちから、全生徒に食べてもらうために用意したものです。
 校章が入ったピンクのおまんじゅう。生徒達はどんな気持ちで食べてくれるでしょうか。ひょっとしたら、自分ひとりだけでは食べずに自宅に持って帰り、「ねえねえ見て。今日学校で、こんなおまんじゅうもらったよ。」と言いながら家族で話が弾むかもしれませんね。
 今日配られた「にっぽくまんじゅう」を食べて、記念式典では元気に校歌を歌ってほしいものです。


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