Nippoku Style | このくらいの気温がちょうどいいんです
 
 今朝はこの秋一番の冷え込みになり、朝出がけに、フロントガラスの氷を溶かしてきたことが職員室でも話題になりました。登校指導をしていても、防寒具がないと、ブルブル震えるようでした。日中は暖かかったものの、夕方になって、又気温がグッと下がり始めました。
 そんな寒さの中でも、会議室前の廊下で勉強している生徒の姿が減ることはありません。
「寒くないの?」
「寒いです。」
「風邪引くよ。」
「このくらいの気温がちょうどいいんです。眠くならなくて。」
「頑張ってね。」
「はい。」
 勉強している生徒の側には、暖かそうなマフラーが置かれていました。
 職員室に入ると、先生方に質問している生徒達が何人もいます。どの生徒の顔も真剣です。もちろん、教えている先生方も、何とか理解してもらおうと教え方にも熱が入っており、声をかけるのも気が引けるような雰囲気です。
 寒い廊下で勉強している生徒、職員室で真剣に質問している生徒、何とか理解してもらおうと必死な先生方。そういう姿を見て、校長にできるのは、心の中で指導している先生方に感謝し、生徒達の合格を祈ること。
 そんな職員室をあとにして玄関の前を通ったら、職員室にいる顧問の所に来た運動部の生徒の、きちんと揃えられたサンダルが目に入りました。
 勉強をやらされているのではなくて、自分からやっている。サンダルを並べさせられているのではなくて、自分からきちんと揃えておく習慣がある。こんな雰囲気の学校が、日立北高です。


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