Nippoku Style | 真冬の寒空の下で「よっしゃっ!!」
 
 午前中の課外が終わり、午後練習している部の活動を見ようと外に出たら、遠くから「よっしゃっ!!」と元気なかけ声が聞こえてきました。プールの脇で練習している弓道部の生徒達の声です。
 本校には元々弓道部はありませんでしたので、今でも弓道場の施設はありません。そのため、生徒達は自分たちの手でプール脇に砂で安土(あづち)をつくり、そこに的をおいて、照明も満足にない屋外で毎日練習しています。もちろん、練習場を整える上で、顧問の先生の並々ならぬご苦労があったことはいうまでもありません。
 練習するのに満足な環境ではないのに、青空の下で練習している姿を、いつも立派だと思って見ています。ややもすれば、「○○がないから練習できない。」とか「こんな環境じゃ練習なんてできない。」などと言いがちですが、弓道部の生徒達は、そんなことをおくびにも出さずに練習しています。夏の暑さや冬の寒さ、雨上がり後のぬかるみ、あるいは容赦なく吹きつける強風。そんな悪条件と戦いながらも連日練習を続け、そして今年、念願の県大会出場を果たしました。
 今日も、弓道部の生徒達は冷たい北風が吹き抜ける真冬の寒空の下で、かけ声も元気に練習していました。「よっしゃっ!!」


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