　Nippoku Style　| 思っていたより見えます

　家庭科の授業で「シニア体験」を行っていました。

　友達に手伝ってもらい、手足におもりやサポーターをつけます。白内障を疑似体験できるゴーグルをかけ、耳が聞こえずらい状態を疑似体験するためイヤーマッフルという特殊なヘッドフォンをつけて、即席のシニアができあがりました。２階の被服室から１階の廊下までを交代で往復します。

　体験している生徒に話しかけると、普通の声では反応してくれません。大きな声で「見える？」と聞くと「思っていたより見えます」との返事が返ってきました。廊下や階段も普段とあまり変わりなく歩いています。通常よりたいへん暗く視野も狭くなりますが、生徒は感覚が鋭く、反射神経もよいので影響を最小限で抑えることができるようです。若いってほんとうにすばらしいですね。

　さすがに、廊下のポスターの文字は読みにくいようでした。年をとると目や耳が聞こえにくくなることを実感できたことは、とても貴重な経験になったことでしょう。普段から優しく思いやりのある生徒が多いのですが、その気持ちがさらに向上することになればとてもうれしいです。

Supported by 日立北高等学校同窓会「北窓会」