Nippoku Style | 褒められればやる気がでます
 
 中庭のモミジが色付き、朝日を浴びて輝いている様は実に見応えがあります。
 学習するには最適の季節になりました。意欲的に取り組みたいものです。10月6日に茨城新聞に掲載された「学舎の風景(元県立高校長染谷心さん寄稿)」の一部を紹介します。
 脳梗塞などで倒れた人のリハビリは6カ月が回復の限界といわれてきた。鹿児島大学病院の川平教授はその常識を覆した。発症後数年を経過、これ以上よくなる見込みはないと宣告された患者の手を、わずか2カ月で動くようにする。『人間の脳は褒められると喜びを感じ、また褒められようとして努力する。』脳から発せされる信号を適切に受け止め、脳に喜びを与え続ければ信号は次第に強化され、動かなかった手が動くようになる。「ほんとうに夢のようだ」と彼のリハビリを受けた患者は自分の手を見て感激する。
 これは教育にも通じる。人生の早い時期に挫折し、自分は頭が悪いと思い込んでしまった子どもが自信を取り戻すのは容易ではない。それでも脳は「勉強ができるようになること」を望み、「褒められたい」と信号を発し続ける。その信号を受け止め適切な指導を加えていけば、川平教授のように奇跡を起こすことができる。
 我々大人でも褒められれば嬉しいし、やる気が出ます。生徒の皆さんも一生懸命努力して成果が出たときに、「よくやったね」「ここが工夫されているね」などと褒められればやる気になりますよね。褒められたら素直に喜び、意気に感じてさらに頑張ってほしいと思います。


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