Nippoku Style | 換気をして学習能率を向上させましょう
 
 今月中旬、本校の学校薬剤師である齋藤先生による教室の環境定期検査がありました。例年、ストーブを使用するこの時期に定期検査を行っています。これは学校保健安全法という法律に基づいて行われています。
 今回は2年1クラスと3年1クラスの教室について、温度、相対湿度、二酸化炭素濃度、気流を測定していただきました。
 この日は快晴で、午前10時前後でも外気温が12.8℃あり、比較的暖かい日でした。3年生の教室は廊下側の欄間2カ所が開いており、教室内の温度は19.9℃、湿度59%、二酸化炭素濃度が3,000〜3,300ppm、気流は0m/秒でした。一方、2年生の教室は廊下側の欄間1カ所しか開いておらず、教室内の温度は22.5℃、湿度47%、二酸化炭素濃度が3,000〜3,500ppm、気流は0m/秒でした。
 参考までに、基準を示します。温度は10℃以上、30℃以下ですが、政府の省エネ基準で暖房は19℃です(個人的には15℃前後が学習には適していると思うのですが)。湿度は30%以上、80%以下、二酸化炭素濃度は1,500ppm以下、気流は0.5m/秒以下となっています。
 2つの教室ともに二酸化炭素濃度が基準の2倍以上であり、時間の経過とともに増加していました。また気流(空気の流れ)がありませんでした。換気が不十分であったことが原因と考えられます。
 効果的な換気法は教室四隅の欄間を約10〜15cm開けることです。そうすると、0.1〜0.2m/秒の気流が生じて汚れた空気が廊下に排出されます。
 上手に換気して学習効率の向上と風邪などの感染症を予防しましょう。


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