Nippoku Style | 校長先生、原稿はできましたか?
 
 校長室のドアがノックされ、3年生2名がクラス文集用の原稿を取りにきました。このクラスは手作りの文集を作ります。
 原稿はアンケート形式で最後に自由記述の欄があります。
 「趣味・特技」「好きな言葉」「3年間の一番の思い出」「日立北高といえば?」「10年後の予想」など、個人的な好みから、年をとってから懐かしくなるような今現在考えていることまで多種多様です。
 この文集は、今の時点で個人的に考えていることやクラスの様子などを「記録する」ものでもあります。われわれ人間が、何事であれ、「ものごとを記録する」という行為は「自分自身のとった言動や思考を整理・整とんすること」にあり、そこには、自然と反省が生まれ、愛着の心が湧いてきます。
 また、「記憶」はあやふやでかたちを変えたり、消えてしまうこともありますが、「記録」はかたちを変えずにいつまでも残ります。
 「お世話になった校長先生や教頭先生も、同じ質問にこたえて下さい」との依頼でしたので、関わりのあったひとりの教師として回答しました。生徒と同じ項目にこたえられることはたいへん嬉しく、文集の仲間入りをさせてくれた生徒の皆さんの「思いやり」を改めて感じています。国公立大学の前期試験前なので原稿集めがたいへんでしょうが、思い出に残るすてきな文集ができることを祈っています。「お陰様」でとてもいい気分で仕事ができます。


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