Nippoku Style | ニワトリの脳は意外に単純な構造でびっくりした
 
 ニワトリの頭部から脳を取り出し、脳の構造を確認する実験を2年生が行いました。
 ドッグフードとしてホームセンターなどで売られている鶏頭の水煮を使います。煮てあるので、簡単に観察することができます。2人1組で、一つの鶏頭を観察します。
 観察の手順です。(1)鶏頭を鶏冠(とさか)の部分を上にして、シャーレにのせる。(2)鶏冠の上からピンセットで、丁寧に頭皮を剥がす。(3)頭骨が現れるので、頭骨を静かに剥がす。(4)頭骨を剥がすと、大脳が現れる。そのあと眼球を除去する。(5)後頭部の骨を剥がし、延髄がつながった脳全体を別のシャーレに取り、観察する。(6)脳をメスで縦に切り、その断面を観察する。
 観察のポイントは次のとおりです。@大脳の皺(しわ)はあるか。A視神経の太さはどうか。B中脳や小脳を確認できたか。
 いつも食べている「から揚げ」や「煮物」と違い、トリの頭部特有の油成分のにおいがあります。はじめは、鼻をつまんで観察する姿もありましたが、慣れるとピンセットの動きがはやくなっていきます。延髄のつながった脳全体を取りだし、大脳の断面や視神経などを興味深く調べていました。眼球や舌の表面まで観察する姿も見られました。
 感想をいくつか紹介します。「頭皮が思ったよりうすくて、すぐに頭骨がでてきて驚いた。視神経が意外に太く、小さな眼につながっていたのにびっくりでした」「最初はすごく気持ち悪かったが、教科書通りの視神経や脳の断面を生で見られて、すごいと思った。」「生き物は神秘的だと思っていたが、あらためて不思議で凄いものだな〜と感じた」「大脳は柔らかく、しわもなくつるつるしていてとてもキレイだった。頭蓋骨はやっぱり大事だ」
 来年度から始まる、新しい学習指導要領に謳っている「生命を尊重する態度の育成」は、今回のような観察などをたくさん行うことで養うことができると思います。本校の理数教育はとても充実していると自負しています。



copyright (c) Hitachikita , All Rights Reserved

Supported by 日立北高等学校同窓会「北窓会