Nippoku Style | 県高校総体の総合開会式が行われました
 
 昨日の午後、茨城県高校総体の総合開会式が堀原運動公園武道館(水戸市)で行われました。
 この大会は全国高校総体(インターハイ)の予選を兼ねたもので、多くの高校生が最大の目標にしているスポーツ大会です。今年の高校総体は新潟県などの北信越で開催されます。また、競技種目も陸上競技、水泳、体操、各種球技(サッカー、バスケットボール、テニス等)、各種武道(剣道、柔道、弓道等)のほか、登山、自転車、ボートやスキー、スケートなど30を超えます。
 総合開会式は高校総体を広く県民にアピールすること、母校愛や郷土愛を育むこと、参加する選手の士気を高めることなどを目的に行われます。昨年は震災の影響で実施できませんでしたので、2年ぶりです。今回は県武道館に変更された関係で、各校6名以内の参加で規模は縮小されました。
 参加133校の選手による入場行進が始まりました。校名プラカード、校旗を先頭にそれぞれ個性豊かなポーズを取りながら、フロアに並べられたイスの外側を一周します。日立北高は女子バスケットボール部の主力4名による少数精鋭での参加です。4名とも視線鋭く、胸を張った正々堂々とした行進でした。
 国歌、県民の歌、高体連の歌を斉唱した後、主催者あいさつ、来賓祝辞がありました。7年後の2019年には茨城県で国民体育大会(2回目)が開催されること、その翌年の2020年には東京でオリンピック(2回目)の可能性があり、これらのスポーツ大会に出場し、活躍してほしいなどの激励がありました。そのとき現在の高校生は、24歳前後と競技年齢のピークを迎えます。私も、本校生徒から茨城県代表の国体選手や東京オリンピックの日本代表選手が出てくることを切に願っています。
 開会式の後、トヨタ自動車バスケットボール選手の岡田優介氏による「文武両道のすすめ」と題した講演がありました。
 岡田選手は東京都出身、土浦日大高から青山学院大学へすすみ、実業団で活躍中です。2002年の茨城インターハイでは優勝した能代工高に敗れて3位。この総合開会式の選手宣誓も務めた。国家資格を取得するため本格的な勉強もバスケットボールと平行して頑張り、2010年11月に公認会計士試験に合格。バスケットボール界では現役トップ選手の公認会計士合格は異例だという。合格したときは「心の底から、よしという気持ちになった。自分の番号か、何十回も確かめた。」と喜びを語っています。
 講演では、高校進学先の選択理由、高校総体での選手宣誓、皇太子様との会話や文武両道の考え方などについて、自分の経験に基づく爽やかで説得力のある話がありました。特に、「どうすればチームが強くなれるか?」をハンガリー軍の教訓を引き合いに、いかに指導者を信頼するかだとわかりやすく説いていました。参加した高校生は大いに刺激を受けたようです。
 講演後の「岡田氏へ質問は?」に対して、日北バスケット部を代表して、関 紗弥香(3年)さんが「ハードな練習に耐える方法やシュートを打つときの気持ちの持ち方」について、質問しました。満席の武道館での勇気あるその態度はとても立派でした。また、岡田氏の丁寧な回答に、部員一同感激したそうです。
 参与として出席した私も、日北生の素晴らしさを改めて実感するとともにとても嬉しくなりました。明日の県大会での健闘を祈っています。



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