Nippoku Style | ゾウリムシとムラサキツユクサの観察
 
 今年度から理科の教育課程が変わり、本校の理科の履修も変更になりました。
 1年生は生物基礎と物理基礎を学習します。生物基礎の授業では「実験・観察」をたくさん取り入れて、興味・関心を高めるとともに「生物」の授業へのスムースな移行を目指します。
 今回は光学顕微鏡を用いて、単細胞生物、多細胞生物の観察です。材料は「生きたゾウリムシ」及び「ムラサキツユクサ(原形質流動)」を観察します。本校ではゾウリムシの観察は今年がはじめてです。生徒も初めての観察ですので興味を持って取り組んでいます。
 ゾウリムシは繊毛運動により水中を元気に泳ぎ回ります。そのままでは顕微鏡下ではすぐに視野の外へ出てしまうので、とても観察しずらい生き物です。今回は塩化ニッケル水溶液により細胞を麻酔(繊毛運動を阻害)する方法を用いました。
 ホールスライドガラスに取ったゾウリムシに、塩化ニッケル水溶液を1滴だけ落としますが、不慣れのため数滴落としてしまうとゾウリムシが穴の外にあふれてしまいます。
 動きが観察できると、「キャー!とっても早い」「不思議な動き、いつまで見てても飽きないね」などと感動しながらスケッチをしています。ゾウリムシを観察材料にして大成功でした。
 ムラサキツユクサの原形質流動もとてもきれいな紫色(または青色)に感激します。中には低倍率でピントを合わせてあるはずですが、高倍率にしたときに対物レンズをカバーガラスに接触させて失敗する生徒もいました。「失敗もまた勉強」です。



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