Nippoku Style | 延長13回、全力で応援しました
 
 第94回全国高校野球選手権茨城大会、本校野球部の初戦が行われました。
 日立市民球場の第1試合、県立小瀬高校と対戦しました。本校も小瀬高校も全校応援です。本校応援団はチアリーダー、お助け隊を含めて84名と大所帯です。先日紹介しました早稲田大学応援団仕込みの応援を発表する場です。青空の下で、遺憾なくその成果を披露することができました。
 試合の序盤は本校が押し気味で、初回にタイムリーヒットで先制点を奪いました。その後も積極的な走塁などで攻めましたが、相手も冷静に守り、追加点を奪うことができませんでした。一方、堅実な守備で相手に点を与えません。
 中盤からはお互いにチャンスはつくるものの、決定(適時)打が出ず、息詰まる投手戦となりました。7回裏、相手に1死満塁と攻められ、次打者のセカンドゴロが守備妨害を誘発しました。1塁ランナーが本校の2塁手の守備を妨害し、アウト。ホームインしていた3塁ランナー、2塁ランナーが元の塁に戻され、打者走者は1塁に生きました。守備妨害がなければ、ダブルプレーでチェンジになっていた可能性が高いので、本校にとってはたいへん残念な結果になりました。満塁から押し出しデッドボールで同点とされましたが、後続は冷静に押さえました。
 8回からお互いに硬い守りで点を与えません。キビキビとした動きで、あっという間の延長13回です。勝利の女神がどちらに微笑むのか、見応えのある好試合となりました。「延長戦は何回までやるの?」「15回で決着がつかなければ再試合だよ」「再試合は明日?」こんな会話が聞こえてきます。
 13回裏、相手の打球が外野の間に飛び、1塁からホームを狙ったランナーと中継された返球がクロスプレーになりました。本校3塁側応援席からはアウトのタイミングに見えましたが、ヘッドスライディングしたランナーの手がホームベースを捉えるのを間一髪で阻止できませんでした。
 高校生らしいハツラツとしたプレーを展開した両チームに惜しみない拍手が送られました。本校の大応援団も声をからした精一杯のものでした。「練習したとおり、全力で応援できたので悔いはありません」3年男子応援団員の言葉が、梅雨のまっただ中とは思えない青い空に、とても爽やかに響きました。



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