Nippoku Style | 彼(彼女)とコミュニケーションを十分にとり、信頼関係を築くことが大切です
 
 本校生の男女交際について、保護者や近隣の方からご意見をいただきます。多くは「日立北高の男女はとても仲がよく、付き合い方も常識の範囲内である」と好意的です。しかし、少数ですが、「小さな子どもが利用する住宅地の公園内で、子どもに見せたくない光景が見られる」等の報告を受けることがあります。とても残念です。
 高校時代は悩み多き年代です。親子、友達、教師、異性などいろいろな関係で悩みがあります。そして、勉強や進路で、理想と現実のギャップを埋めるのに必死です。そんな時、何でも話せる友人や彼(彼女)がいて、お互いの顔を見たり、思いの丈をぶつけ合えればとても気が楽になり、元気がでます。
 良好な人間関係にはお互いの努力が不可欠です。信頼関係が構築できれば、それはすばらしいことです。
 先月行われた第2学年の「性教育講話」、生徒の感想がまとまりましたので、紹介します。是非とも、今後の高校生活に生かしてほしいものです。
 [男子の感想]
 
・アンケート結果からのお話を聞いて、自分自身の事をしっかりと見つめ直すことができ、異性との関係に気づかうことの重要さを知ることができた。また、太郎くんのパターンを逆の立場で受けてしまい嫌な思いをしてしまった友人が実際にいたので、自分でも自制心を持つことで、よりよい関係を築けられるように、知識として覚えておきたいと思った。高校生らしい関係が築けられるように、今の自分にも気を付けていきながら生活したい。
 
・思春期で性についてよく考えることは早いと思っていたが、そうではなく、しっかり自分の考えを持ちながら、相手の考えを尊重することがとても重要な事だと思った。井川先生の話してくれた言葉の1つ「心の治療」がとても印象に残ったのと同時に少し興味を持った。
 
・自分の性に対する考え方が改まりました。コンドームが100%避妊できるわけではないとか、高校生のうちは身体が未熟なことなど、新しく知ることも多く、自分の将来に繋がる大切な時間となりました。自分の認識の甘さを反省し、今後に繋げるとても良い機会となりました。カウンセリングをしているような形態で講演をしてもらえたので、とても分かりやすく「自分だったら」を考えて聞けたので良かったです。
 
・成長に伴い性に関する関心が高まる時期となり、些細なコミュニケーションの違いで、考えが相手に伝わらなくなるということがわかりました。男女で考え方、捉え方が違うので、相手とコミュニケーションを取ることの大切さがよく分かりました。高校生のこの時期に性について考えることが出来て良かったと思います。これから性について考えることが多くなると思いますが、重く受け止めていきたいです。相手のことも考えて行動する必要があるということが改めて分かりました。
 
・案外、自分の知らないところで様々な問題が起きているかもしれないということを教えられました。また、男女間で性的欲求に大きな差があり、やはり、互いに違いがあるんだなと思いました。自分の予想以上に性感染症には危険が多いということが分かりました。1つ1つに細心の注意を払って気をつけなくてはいけないことを改めて実感しました。互いが尊重し信頼し会うことがとても大切だということが分かりました。
 
・性感染症、望まない妊娠、DVなど様々な性の問題があるが、今回の講演でほとんどのものに、気持ちのコントロールが関わっているのではないかと感じました。性行為をするにあたって、その場の快楽、欲求に負けてしまったり、コミュニケーションが少ないため、すぐ性行為に走ってしまうなど、メンタル面の未熟さが危険に繋がるのではないかと思いました。また、きちんと準備をした上で性行為をするにしても、適切な性の知識を身につけておくことが大切だと感じました。
 
・やっぱり印象に残ったことは、信頼があれば独占欲を抑制したり、突発的な欲求にも耐えうるということです。僕は信頼があれば、身体の関係がなくても愛は有ると信じています。
 
・一番印象に残ったものは、幸男と太郎の会話の部分です。分かりやすい会話で説明を進めてくれたのでとても分かりやすかったです。高校生や若い人の性交は危険がたくさんあって無知なのは危ないことなんだなあと思いました。私は成熟の喜びをあまり感じたことはないのですが、嬉しいことなんだろうと思います。これからはこういった機会の内容を忘れずに日々の生活を大切にしていこうと思いました。
 
・太郎君と幸男君のロールプレイングと先生の解説がすごく分かりやすかった。太郎君は危ない交際をしていると思いました。自分だったら絶対に幸男君のようになりたいです。また、性感染症などについて、誤った知識もあったので、今日勉強したことを生かしたいです。それに、男女の性欲にも差があると聞き、少し驚きました。これから、成長していくなかで、いろいろな場面があると思うので、正しい選択をしていきたいです。
 
・コミュニケーション力は大事だなと思いました。男女では思っていることが違っているからコミュニケーションをとってお互いの気持ちを理解し、考えなければならないと思いました。性について、はっきり言ってどうでもいいいと思っていたけれど、今回の講話を聞いて、しっかり考えなければいけないと感じました。今回の講話を聞けて良かったと思うし、これからの人生に役立つと思いました。
 
・男女が付き合うときは、相手のことをしっかり考え、コミュニケーションをとり、自分の気持ちをしっかり伝えることが大切だと感じました。自分は異性と話す時、自分の気持ちを出すことができないので、コミュニケーション力をつけていきたいと思いました。また、性行為をするとき、何も考えずにすると、望まない妊娠や性感染症などにかかってしまうので、正しい知識を蓄え、自分勝手な行動をしないことが改めて大切だと感じました。
 
・まだ彼女はできたことはないけれども、万が一できたときは相手のことを思いやって行動できるようにしたい。保健の授業では習わなかったことも、今回の性教育講話で習い(喉に菌が繁殖することなど)、将来を考えると良かったと思う。男女の考え方について具体的に知ることができ、考えていることの差にとても驚いた。だから、疑問に思ったりしたら、そのままにしないで相手に聞いてみるのが一番だと思った。
 
・男子と女子では考えることが違って、どちらかの欲求などによって、自分たちの未来を傷つけることになるというのが印象に残りました。自分たちのことも考えて、互いの意志を尊重しあって、はなし合って決めることができればいいのではないかと思いました。自分が嫌なら嫌とはっきり言えるようなことも必要だと思いました。
 
 [女子の感想]
 
・今回の講話を聞いて、もっと交際の仕方や関わり方を考えなくてはならないと思いました。望まない妊娠や性病などになってしまうと、女性の心に大きな負担がかかると思うし、今日の話であったように費用が結構かかってしまうことが分かったので、これからは健全な交際を心掛けたいと思いました。自分を大切にし、健康で幸せに成長できたらいいなと思います。今日は本当に有り難うございました。
 
・一番に印象に残ったことは、喉にもウイルスがいてディープキスだけでも性感染症にかかってしまうという事です。人と付き合うときには、よく考え、きちんとした行動をとることが大切なんだなあと、改めて思いました。また、太郎君のように、メールではたくさん話せるけど、実際に会うと話せないという、コミュニケーションが取れないことは、私自身も少しあてはまることがあるので、きちんと相手にも気持ちが伝えることが出来るような信頼関係を築きたいです。
 
・卵子は自分で作るものだと思っていたけれど、お母さんから赤ちゃんの時にもらっていると知ってびっくりしました。私は自分の気持ちを相手に伝えることが苦手です。でも、太郎さんと幸男さんの やりとりを見ていて、一番大切なのは、相手の気持ちを考えてお互いにコミュニケーションを取ることと信頼だとわかったので、自分の気持ちを伝えることをこれからも鍛えていきたいです。
 
・まわりにカップルが増えてきて、自分も好きな人がいるから、付き合いたいと思うけど、その後のことを色々と考えてから行動しなくてはダメだなと思いました。これから3年生になり、受験という大切な時期があるので、性はもちろん、他のトラブルにも巻き込まれないように注意していきたいと思います。男女の気持ちの差を理解できました。
 
・講話を聞くまでは、性のことのついての知識は殆どなく、あまり意識していませんでした。しかしこの講話を聞いて、避妊はダブルでなくてはならないし、もし避妊に失敗してしまったら72時間以内に病院に行かなければならないなど、初めて知ることが多くとても勉強になりました。大人になって心も身体も成長すれば性交はしてもいいと思いました。だから互いが納得していても高校生には早いなと思いました。
 
・男女間での気持ちの差が大きいと感じた。同じ中学の人でも妊娠した人もいたけど、太郎の話のような状況かなと思った。沢山話し合うことが大事、様々な避妊法がある。性感染症には症状がなくなっても、血液中にウイルスが残っている可能性があるということを初めて知った。喉にも菌があることも初めて知った。今の時代にDVになっているカップルが増えていることに驚いた。相手を自由にし自分を制限したい。もしも自分が性行為をするときがきたなら、避妊や性感染症に気を付けてしたいと思う。4つの力を育てたいと感じた。
 
・太郎君と幸男君の話を聞いて、ふたりとも彼女のことが大好きな気持ちには変わらないのに、うまくお互いを分かり合えるかどうかで結果がずいぶん違ってしまう、ということが印象に残りました。 付き合う時は、お互いに信頼できるように、きちんと話をするべきだなと感じました。そして、性交は命を作り出す行為ということを改めて感じ、高校生のうちは性交をすべきでないと考えるようになりました。
 
・性に対する欲求は、男子と女子とあまり大きな差はないと思っていたけれど、実はとても大きな差があって、男子のほうが高いということを今回の講話会で学ぶことができた。自分は人を好きになったことがないので、性欲の気持ちはよく分からないけれど、これから先、人を好きになったなら、コミュニケーションや相手を思いやる大切さなど、様々な知識を踏まえた上で付き合いをするようにしたいと思った。一度しかない人生なので、人生計画が狂わないように自分で気を付けていこうと思う。
 
・私は、今回の講話を受ける前から自分自身しっかりとした知識を持っていると思っていました。しかし、実際分からないこともありました。女子の体のことはある程度知っていても、男子のことは知らないことが多く、お互いの気持ちや体のことを知っておく必要があると感じました。相手の気持ちを知るために、コミュニケーションをしっかりとるようにしたいです。
 
・性交の一点についてだけでなく、男女の気持ちの差、感染症の感染経路、避妊、中絶、さまざまな面から性交について考えたことで、その危険を、より身近に感じ、自分のこれからについて考えを深めることができました。男女交際をしていく中で、一番必要なコミュニケーションについて、自分はどうなのか、もう一度考えてみようと思います。高校生である今のうちから、性について正しい知識を学び、自分の将来とパートナーの気持ちについて、しっかりと考えていくことが大切なのだと思います。
 
・今日の講話を受けて、性についていろいろ考えることができました。性交は危険なこともあり注意しないと大変なことになってしまうことも分かりました。私は自分のことが「嫌い」と前のアンケートで答えましたが、自分を傷つけるようなことはしたくありません。自分を大切にして生活していきたいと思います。もし、性交を求められても自分の意思をしっかりと持ってNOと答えたいです。今日は本当に有り難うございました。
 
・自分を好きになりたいと思った。相手のことを思いやって、コミュニケーションをとることが大事だと思った。普段の生活でも通じるので気を付けていきたい。男女で思っていることが違うため、そこからトラブルが起こってしまう。ちゃんと話し合いたい。自分を大切にして、性のトラブルに合わないようにしたい。
 
・講話を聞く前は、お互いが納得すれば性交をしてもいいのだと思っていたけれど、やっぱり10代での性交は早いし、性感染症や望まない妊娠をしてしまうと後悔するのは自分だから勇気を持って断る気持ちを持ちたいなと思った。今回の講話で不安や疑問だった部分も解決でき、本当に良い機会だったなと思えた。お互いの気持ちを尊重したうえで、お付き合いをしていかなくてはいけないことを学んだ。
 
・私は今まで学校などで性についての知識を教わっても、その後にネットやテレビ、マンガの間違った危険な性情報を「こっちが現実なんだ」と思ってしまっていました。しかし、今回のお話を聞いて、あの性描写は間違っていると思いました。相手を大切にしたいと思うことが愛であり、相手とただ性交渉をするのは愛なんかではないと確信することができました。私はまだ好きな人すらいませんが、性に対して正しい選択をしていきたいです。
 
 
 [その他の感想]
 
・赤ちゃんのぬいぐるみを見せて貰った時、赤ちゃんはこんなに大きいんだと驚きました。
 
・ピルでガンになると知って驚いた。(多数)
 
・自分をほめて自分を好きになることが大事だと思った。
 
・お母さんから授かった命をもっと大切にしていこうと思いました。
 
・私もカウンセリングや心理士などに興味があるので、話を聞けて良かったです。
 
・男女の相互理解は男性側が衝動を我慢することで良好にできると思えた。
 
・コンドームの使い方はなんとなく程度にしか知らなかったので勉強になりました。
 
・自分の幸せはじぶんの意志によるということを知って、もっとよく考えようと思った。
 
・自分というものを考えることができ、これからは女性としての意識を持って生きていこうと思いました。自分の生き方は自分で選択していこうと思いました。
 
・男女の性意識があれほど違うとは知らなかった。驚いた。詳しく理解できた。(多数)
 
・保健の授業はやはりしっかり学んだ方がいいと思いました。
 
・未来の自分の事を意識におきながら話を聞いた。中学の授業を受けた時よりも真剣に聞くことができた。
 
・付き合う相手と十分に気持ちの確認をしたり、意思を伝えるコミュニケーションをとること、信頼関係を築くことは大切だと思った。(大多数)
 
・避妊に失敗したときに72時間以内に産婦人科へ行くとなんとかできるかもしれないということは覚えておこうと思いました。
 
・今回の講話では「男が悪い」という考えが中心になっていたが、女も悪い所があると思う。お互いを尊重しあっていくことが大切だと思う(女子) ・自分には関係ないと思っていた考えを改めようと思った。
 
・DV問題を起こさないためにも、相手の自由や人権を考えるべきだと思った。
 
・ためになる講話だったが、実際には難しいことだと思った。10代が気持ちを相手に正直に素直に伝えろと言われても、性についてそんなにオープンに話せるものではないと思う。だが伝えなければ望んだ結果が得られない。人間とは大変だと思った。
 
 ・卵管で受精が行われることを初めて知ったので勉強になった。生物選択なのに自分の勉強不足を痛感した。 (女子)」




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