Nippoku Style | 夏休み明け集会を行いました
 
 本校の夏休みは8月31日までです。写真は3日(月)の夏休み明け集会の様子です。
 生徒の皆さんの顔色、眼光はとてもよく、充実した休みを過ごしたようです。頼もしい限りです。
 一方、日立市内の小中学校は8月30日から授業が始まりました。また、8月28日から始まっている県立高校もあります。県立学校は学校単位で、夏休みや冬休みの一部を授業日とすることができます。本校は年間20回の土曜講座を設けていることもあり、冬休みの一部を授業日としています。
 この夏休み、県北地方は極端に雨が少なく例年の半分以下のようです。今後は水不足の心配がでてきますが、8月の高温はこの雨が少なかったことが大きく影響しました。そして、お盆過ぎてから暑い日が続きました。9月に入った今週も真夏日の予報がでています。
 ところで、昨年から「新型冷え性」にかかる方が増えているのを知っていますか?「節電反動冷え」という新型の「冷え性」のことです。
 この新型冷え症になるメカニズムは、「エアコンを消したり、温度を下げずに節電する」→「暑さを我慢する」→「冷たいものをたくさん摂る」→「内臓が冷えてしまう」とのことです。そして、この冷え性はとても怖いようです。この「節電反動冷え」は、冷たいものが内臓を直接冷やしてしまうからです。血のめぐりが悪くなり、血流がゆっくりながれるようになります。新陳代謝が悪くなり、だるさやむくみの症状も出たり、免疫機能も低下してしまうこともあるそうです。
 何を隠そう、私も例年以上に、冷たい飲み物をたくさんとってしまいました。熱中症にならないよう意識してたのですが、反省しています。でも、暑い日に冷たいものを一気に飲み干爽快感は最高です。でも、これからは暖かい飲み物を摂るよう心がけたいと思います。
 皆さんも水分を補給するなら体を温める飲み物を摂り、冷えに負けずに暑い夏を乗り切りましょう。
 最後に、集会で話した内容を載せておきます。た。
 夏休み前の集会で「早朝学習」「4時起き学習」をすすめしましたがどうでしたか? ロンドンオリンピックで、生活リズムを作りづらかったかもしれません。最後まで自分の生活リズムがくずれなっかった皆さん「よく頑張りました」
 
 さて、ロンドンオリンピックですが、204の国と地域から選手が参加しました。日本はメダル38個を獲得し、メダル総数では世界で6番目と大活躍でした。
 
 一方、100を超える国や地域がメダルを1個も獲得できませんでした。勝負の世界は極めて厳しいことが分かります。
 
 
 オリンピックでは、さまざまなドラマが展開されました。メダルをとって喜ぶ選手がいる一方、負けて悔し涙を流した選手も、たくさんいました。
 
 4年間、オリンピックに向けて、苦しい練習に耐え、この日のために必死で頑張ってきたのです。周囲の多くの方の支えがあったことでしょう。勝った選手だけでなく、負けた選手からも、本人の思い、周りの方々の思いが伝わってきて、大きな感動をもらいました。あらためて、オリンピックはすばらしい舞台であると認識しました。
 
 次に、童謡詩人、金子みすずの詩を紹介します。「大漁」という詩です。
 
 朝やけ小やけだ
 
 大漁だ
 
 大羽(おおば)いわしの大漁だ
 
 
 はまは祭りのようだけど
 
 海のなかでは
 
 何萬の
 
 
 いわしのとむらい
 
 するだろう。
 
 
 この詩の第1連では、大漁を喜ぶ人たちの姿が力強く歌われています。しかし、第2連では、そんな浜辺の様子を、まったく別の世界から見つめている詩人の目があります。最後の第3連は、たった2行ですが、読んだ瞬間、はっと、鋭く心に迫ってくる力を感じます。
 
 一つの出来事、場面でも、そこには、さまざまな立場の人たちがいて、いろいろなことを考えます。もっと端的に言うと、「自分の喜び」が「他人の悲しみ」になることもある、ということです。
 
 この金子みすずの詩は、私たちに「自分のことだけでなく、相手の人、周囲の人のことを考えて生きなさい」と教えてくれている、とても深い意味のある詩です。
 
 皆さんも、是非、周りのこと、他人のこと、気持ちを想像できる人間になって下さい。そして、他人を思いやる心を育てていきましょう。
 
 これから再開する学校生活においても、同じクラスの仲間、同じ部活の仲間、同じ日北の仲間、そんな仲間・友達の気持ちを想像してほしいと願っています。そして、友だちとの関わりの中で、「苦しい思い」や「悲しい思い」をしている人がいたら、是非、力になってやってほしいと思います。
 
 まだまだ暑い日が続きますが、朝夕は涼しくなりました。いよいよ学習に、部活動に最適な季節です。皆さんのますますの活躍を願っています。「頑張って下さい」




copyright (c) Hitachikita , All Rights Reserved

Supported by 日立北高等学校同窓会「北窓会