Nippoku Style | タイの孤児スクールにおけるボランティア体験
 
 本校生は学習や部活動だけでなく、ボランティア活動にも積極的に取り組みます。2年の原孝之君はタイの孤児スクールに出かけ、貴重な体験をしてきました。その様子を紹介します。
 世界遺産として有名なタイ北部、アユタヤの町から車でおよそ15分程度北に位置する場所にSra kaeow寺院(日本語でワットサケオ)があります。
 ここはタイでも最大規模の、孤児や、貧しくて学校に通えない子、山岳地帯に住んでいて学校に通えない子供、家庭に問題がある子供、そういったなんらかの問題を抱えている子供のために設立された学校です。幼稚園も併設されているとても大きな学校(3歳〜19歳くらいまで)です。そして、その多くがここに作られた寮に住んでいます。
 学校の教師は親代わりに子供たちの面倒をみています。日本人のボランティアは10人ほどでしたが、私以外は皆大学生でした。
 ボランティアといっても、子供たちと一緒に学校の寮に住み、一緒に遊んだり、授業に参加したりします。英語の授業にも挑戦しました。一部の生徒しか英語がわかりませんので、タイ語ができないと十分なコミュニケーションは取れません。子供たちの笑顔がすばらしく、恥ずかしがり屋で日本人と似ています。そして、タイは仏教国なので礼儀正しい子がいっぱいです。
 タイ料理の味付けは辛くて、濃い味付けでしたが、とてもおいしくいただきました。独特の香辛料に慣れない人にはつらいかもしれません。
 文化が違う異国の学校のようすを体験することができてとてもよかったです。「孤児スクール」は考えていた以上に普通の学校でした。どの教室(20〜30人)でも子供たちは熱心に授業を受けていました。また、高校生はみなスマホを持っており、日本の高校と大きな違いはありません。そして、タイ人は時間には少しルーズなようです。
 出かける前は「子供たちのお世話をしよう」と肩に力が入っていましたが、「一緒に活動(勉強)する」ように意識を変えました。タイ語が少しでもできるとよかったなと思いました。




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