Nippoku Style | 後期始業式は真夏のようでした
 
 日本列島を縦断し、大きな被害をもたらした台風17号が通り過ぎました。
 そして南からの暖気により、10月の記録を更新する暑さとなりました。本日から衣替えですが、ネクタイ及び上着着用のフォーマルスタイルを強要しての集会はできません。
 節目の始業式ですので、予定は変更せずに、始業式(校長講話、進路部長講話)、生徒会・HR役員任命式、賞状伝達、壮行会(山岳部及び陸上部関東大会出場)、服装頭髪指導を行いました。
 賞状を受ける生徒が多く、2時間にわたる全校集会が私語なしで、きちんとできるのが本校の良いところです。このようなすばらしい生徒の教育活動に携わることができるわれわれも幸せです。
 始業式で話した内容を載せます。
 本日から今年度も後半戦にはいります。
 
 4月からの6ヶ月はいかがでしたか?十分に振り返って下さい。その反省の上にたって、後期6ヶ月の計画をたててほしい。学年の仕上げに向けて,前向きで地道な努力をお願いしたい。
 
 3年生は,いよいよ受験です。これまで以上に1分1秒が大切になってきます。不安がないといったら嘘でしょう。しかし,この道は先輩たちも不安に思いながら通って来た道です。先輩たちの足跡を参考にしながら,後輩たちの見本となるように自分自身の足跡をしっかり付けていく頑張りが求められています。体調管理も実力の内です。防衛策をしっかりととって後半戦のゴールまでの頑張りを期待しています。
 
 2年生は,授業第一でやっていくことは当然ではありますが,自分の高校生活を幅広いものにするためにも,2年の内に何か一つをやり遂げて,3年につなげて欲しい。1月には楽しい行事であるスキー共宿もあります。部活動も皆さんが中心です。3年でその充足感を基に,思いっきり受験に向かっていくためにも,これをやり遂げたという達成感を求めて頑張って欲しい。
 
 1年生は,自分の進路の最も大きな部分を決定しなければならない時期になります。人生はこれからも選択の連続だと思いますが,大切なことは,一つの選択をしたとき悔いを残さないことだと思っています。そのためにも十分に考え,自分の意志で進路選択の第一段階に勇気を持って進んでいって欲しいと願っています。
 
 
 ところで、最近はランニングがブームです。先日、皇居を散策する機会がありましたが、たくさんのランナーが思い思いのスピードで走っていました。
 
 初心者がフルマラソンに挑戦する場合、次のどちらの方法が早く完走できるようになると思いますか?
 
 10km、ハーフマラソン、フルマラソンと徐々に距離を伸ばしていく方法。
 
 はじめからフルマラソンにエントリーさせ、その目標に向かって練習する方法。
 
 
 はじめからフルマラソンを目標に練習した方が、早く完走する確率は高いそうです。
 
 目標が10kmやハーフではその距離を走るだけの最低限の練習しかやりません。ましてや、何らかの理由で10kmのレースを途中棄権してしまうとフルマラソンへ挑戦する意欲まで失うことになります。
 
 フルを目指して、仮に30kmで途中棄権したとしても、初めてのレースで10kmやハーフマラソンの距離を克服していますので、モチベーションが下がることはありません。
 
 
 目標は高ければ高いほどよいようです。参考にしてほしい。
 
 ところで、1996年のアトランタオリンピックの女子マラソンのレースの後、銅メダルを獲得した有森裕子選手は「自分で自分をほめたい」と言いました。最初は「いや〜、キザだな〜」と思いましたが,その言葉をかみしめてみる内に,これは誰でも言える言葉ではない,頑張った者にしか言えない言葉だと思うようになりました。
 
 
 3月に自分をほめてやれるように,学年後半の皆さんの高校生活が充実することを期待しています。




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