Nippoku Style | シニア体験は、高齢者目線で世の中を見ることができます
 
 朝夕は、冷気を気持ちよく感じるようになりました。校庭の桜やドウダンツツジはだいぶ色づいてきましたが、イチョウやモミジはあまり変化がありません。
 1年家庭科のシニア・看護体験実習の様子を観察しました。次の流れで実習を行います。「シニア体験用ベスト」→「両足のおもり」→「利き足の膝及び両肘へのサポーター」→「耳栓」→「利き腕の手首のおもり」→「手袋」→「白内障ゴーグル」→「杖」を着ける。1階の調理室まで階段を降り、掲示板の文字を読む。耳栓をしたまま、パートナーと会話する。ゴム手袋を2重につけ、指を2本ずつテープで巻いて自分の名前を書き、折り紙を折る。最後に、片方の腕が不自由な人に、洋服の脱着を体験する。
 2重のゴム手袋では、細かい字が書きづらくなり、折り目がなかなか付かず、細部がきれいに折れません。何よりも全員が何倍もの時間を使って、折り上げていました。
 いくつか、生徒のレポートを紹介します。本校生はますますお年寄りに優しくなります。
○ 今まで祖母に依頼されたとき、その程度のことはできるだろうと思ってた。今回、足は重いし、文字は見づらいし、お年寄りの気持ちを実感した。祖母にも気を遣ってあげたい。[男子]
○ 階段の上り下りは、動きづらく、見えづらいので恐怖を感じた。ゆっくり階段を降りている高齢者の気持ちが理解できた。大きなハンディを持った高齢者を見かけたら、手助けしてあげたい。[女子]
○ お年寄りは「エッ?」て聞き返すことが多いが、その理由がよくわかった。また、祖母に「動きが遅いよ!」と怒ってしまったが、それはひどいことだと反省した。[女子]
○ お年寄りがゆっくり歩く訳が実感できた。シニア体験では、身体が自由に動かないので、イライラしたりもっと動きたいと思った。老化は当然のことと受け止め、いかに工夫して生活するかが重要だと思った。[女子]




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