Nippoku Style | 卒業式を写真で振り返ります
 
 明日から高校入試が始まります。本日はその準備に追われました。
 今年から受験制度が変更になりました。推薦入試が廃止され、全員に学力検査が課されます。そして、新制度である特色選抜が導入されました。お陰様で本校にはたくさんの中学生が応募してくださいました。ありがたいことです。
 ところで、先日行われた卒業証書授与式は、厳粛な中にもユーモアと思いやりあふれる心温まる式典になりました。
 卒業した学年はスタッフもフレッシュな教員が多く、担任は6名ともに本校で初めて卒業生を送り出しました。その内の2名は教員として初の卒業学年です。私もそうでしたが、初めての卒業生は思い入れが特に強いようです。ある担任は点呼名簿なしで呼名を行いました。周りはハラハラしたようですが、本人は細心の注意を払いながら、全員の名前を正確に読み上げました。子どもたちも嬉しかったことでしょう。
 式終了後の各クラスで行われた最後のHRにおいても、クラスの個性を生かした企画が多かったようです。
 全員が卒業後の豊富を語ったり、有志の生徒が壇上から意見を述べたり、保護者に感謝のメッセージを伝えるなどの演出がありました。また、担任教師からの思い出に残るプレゼントもありました。
 最後に、私の式辞(抜粋)を掲載します。
 
 
 卒業という惜別の場において、卒業生の皆さんに、はなむけの言葉を二つ贈ります。
 
 一つ目は、「志を高く大きく持ち、時代の変化を敏感に感じ取り、積極的に行動して欲しい」ということです。
 
 皆さんの生きていく社会は、気候変動、エネルギー問題など、多くの課題が待ち受けています。社会を担うプレーヤーとして、大いなる活躍が期待されています。
 
 志を高く持ち、様々な経験を積み、自分自身を高め、大きな視点と魅力ある人間力を養い、これからの社会をリードしていく人物となって欲しいと思います。
 
 鳥のように高いところから広い視野に立って全体を見渡す目、虫が地面を這うように細かいことに集中できる目、そして、潮の流れに乗って泳ぐ魚のように、潮の流れ、時代の流れを的確に捉える目、皆さんは、この鳥の目、虫の目、魚の目の三つの目を持ち合わせ、時代の変化を敏感に感じ取り、グローバルな視点に立ち、全人類的視野で考え、判断し、着実に実行できる日本人として意識・行動することを期待しています。
 
 
 
 二つ目は、「人との出会いを大切にし、感謝や思いやりの心を持ち続けて欲しい」ということです。
 
 「自分に厳しく、相手に優しく、そして素直で賢い自己を確立していくことが肝要である」とは、司馬遼太郎の言葉です。
 
 また、ロボットスーツ「ハル」を開発した筑波大学の山海教授は「夢や情熱」だけでは新しい発想は生まれない。『人を思いやる気持ち』が最も大切なことだとおっしゃっていました。
 
 どんなに優れた知識や技能を持ったとしても、人として温かみのある言動がなければいけません。皆さんの日々の心がけと経験の積み重ねが人と接するときの表情や行動となって表れてきます。多くの人との出会いを大切にし、「感謝と思いやりの気持ち」で相対すれば必ず道は開けます。日立北高での3年間に蓄えた人間性に、自信と誇りを持って、堂々と歩んでください。
 
 〜中略〜
 
 卒業生の皆さん、「前途洋々たる未来に向かい、常に元気で、前進して下さい」皆さんの限りない幸せと大いなる活躍を祈り、式辞といたします。




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