Nippoku Style | 充実感あふれる表情で終業式に臨みました
 
 3月22日(金)、年度末の終業式が行われました。
 終業式に先立ち、表彰式を行いました。陸上部の駅伝競技及びバドミントン部の表彰です。男子陸上部は県北駅伝2位に、女子は県新人大会で4位入賞と実力を出し切りました。また、区間賞を獲得した沼田一真、小室慶介、吉成湧太選手は見事でした。バドミントン部も県北で団体優勝しましたので今後の活躍がますます期待されます。
 生徒の皆さんの表情を見ていました。集会に臨む表情はいつもキリッとしていますが、「この1年間を全力で取り組みました!」との達成感がただよっていたような気がします。話を聞く態度はいつものようにすばらしいものでした。私のあいさつの一部を載せます。
 ところで、われわれ人間は常に「選択、Selection」をしています。何を食べるかなど、日常的なことから,この人と結婚すべきかなど、人生の方向を決めることまで、選択し続けなければなりません。  その選択する場面で、前向きに選択してほしいと思います。
 
 今日は皆さんに、一人の若者の生き方を考えてもらいたい。埼玉県、30歳、高校教師の生き方です。
 
 高3で野球部を引退するとき、監督の涙を見て、「教師は人と本気で向き合う仕事。自分もなりたい」
 
 教育学部に進んだ彼は、大学卒業後、すぐに教師になるつもりであった。教材を集めるために毎年、トルコやタイにでかけ、写真を撮りまくった。  3年のとき、転機がきた。東京の杉並区立和田中学校で、藤原和博先生の授業を見た。  藤原先生はリクルート出身の民間人校長です。ハンバーガーショップをどこに出せばもうかるか討論したり、安楽死の是非を考えさせたりしていた。それもテンポのよい授業であった。  ガクゼンとした。  「僕はこのまま教師になっちゃいけない。もっと社会経験を積まないと」
 
 卒業後、ベネッセに就職。模擬試験を分析し、進路指導を助言した。その仕事が面白くなってきたが、計画通り3年で退社した。大学院を経て、教員採用試験に挑戦し、みごとに合格した。教師になったのは28歳であった。  この教師の教え子は言う。「先生はいつもポケットからいろんなものを出してきて面白い。」  この教師は振り返って言います。「自分にとって遠回りはよかった。周りに迷惑をかけた分、生徒に還元したい。」
 
 この先生のように、あえて「遠回り」をする若者が、少しずつ増えています。皆さんはこの『選択』をどう思いますか?




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