Nippoku Style | 「外務省高校講座」が開催されました。
 
 本日、外務省高校講座を行いました。講師は、内閣官房日本経済再生事務局 産業競争力会議国際展開戦略担当 参事官 中條一夫さんです。
 先生は、高校2年生の時に、アメリカ(インディアナ州)の高校に留学。日本人は1人しかいない学校でした。アメリカの高校は自由が多いけれども、そこには自己責任が伴い、多様性には独自性が伴っていると感じたそうです。この留学を機に、日本と外国の間に立って仕事をしたいと思うようになり、国際的な仕事の中から、外交官を目指すことにしたそうです。大学・大学院時代の話から外務省入省時代・韓国や米国での研修の話などスライドを交えて詳細に説明してくれました。
 外務省に入省後の研修期間、その後、韓国、アメリカでの在外研修を経て、東京での勤務後、韓国、カンボジア、ベルギーに計8年の駐在を体験されました。ベルギー駐在中は、EUとの交渉を担当。東日本大震災後、風評被害で日本の農作物や日本酒の輸入規制が行われていた中で、機会あるごとに、日本酒を振舞い、その良さと安全性を認めてもらい、早期の規制解除の一役を担ったそうです。
 日本人がめったに訪れることのない地域への出張のエピソードも興味深いものでした。2004年に、当時の小泉首相の2回目の訪朝がありましたが、その時に平壌で空港係として政府専用機の受け入れに対応した話、イラクのサマーワの連絡事務所でのまさに危険と隣り合わせだった話、アフリカ スーダンで現地事務所を開設する際の穴だらけで泥沼のような道路でトラックが通行できず、道路補修や資材を運ぶだけで何ヶ月もかかった話は衝撃的でした。私たちが「外交官」という言葉から何となくイメージする華やかなものとは、随分違う印象を受けました。
 また、先生の考える外交官にとって最も必要な資質は何ですかとの問いに対して、強いて一つ挙げるとすればと出てきたのは「好奇心=未知なるものへの関心」でした。「知らないもの」とは、「違うもの」ということでもあり、違いを恐れない、違いを嫌わないことが大切だそうです。そのほか、「コミュニケーション力」は、「語学」と「中身」と「度胸」のかけあわせであるということも、なるほどと思わせるものがありました。後半は、生徒たちから自由に質問してもらい、先生から回答をいただくスタイルで進められていきました。
@学生時代にやっておくべきこと 
A外国でカルチャーショックを受けたこと 
B捕鯨問題に関する先生の意見は? 
C高校時代の学習法について
などの質問に対して、先生はスライド・写真データを使いながら一つ一つ丁寧に答えていただきました。特に、大学ノートを使った英単語の勉強方法には生徒たちも感心していました。中條先生が日本と外国の架け橋として、今後ますます活躍されることを心より願っています。


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