Nippoku Style | 夏期アメリカ親善研修 最終日です。    
アメリカ親善研修 最終日です。下村レポートで紹介いたします。
 アメリカ研修最終日の今日はニューヨーク市内を観光しました。今日も、生徒達のスーツケースのようにパンパンな忙しいスケジュールです。早起きをして8時30分に自由の女神像があるリバティ島に向かうためにフェリーに乗りました。しばらくするとフェリーから自由の女神像が見えてきて、約20分で島に上陸しました。9.11事件以降、自由の女神像もテロの標的となる危険性があったため2004年7月までリバティ島への上陸が禁止されていたそうです。今回、我々がフェリーに乗る際も、空港のセキュリティー並みに厳しい手荷物検査が行われました。自由の女神像の真下で写真を撮ったあと、ガイドさんに自由の女神像の歴史について話をしてもらいました。自由の女神像はアメリカ合衆国の独立100周年を記念して、独フランスによって贈呈されたもので、左手にはアメリカ独立宣言文、右手にはたいまつをもっていること、そしてアメリカの自由と民主主義の象徴であることなどを学びました。
 マンハッタン島の一番南のバッテリー公園にフェリーが到着し、そこから一番北にあるヤンキースタジアムに移動しました。途中、グラウンドゼロを見学し、アメリカ同時多発テロ事件についての話を聞きました。生徒達は2001年9月11日はまだ3、4歳だったのでテレビで世界貿易センタービルに飛行機が突っ込んだ衝撃的なニュースは記憶になかったようです。しかし今回の訪問でアメリカを脅かしたテロ事件に着いて関心をもったようです。  
 

 ヤンキースタジアムに着いてブルージェィズ対ニューヨークヤンキースのデーゲームを観戦しました。ヤンキースはワールドシリーズ制覇27回を誇るメジャーリーグの超名門球団です。昨日見学したレッドソックスは日本で言うと阪神タイガース、ヤンキースは巨人のようなチームです。早速、生徒達はヤンキースのキャップを買い、外野の一番上の席で応援しました。試合前には怪我でリハビリ中の田中選手がグラウンドに現れ、谷田部教諭の超望遠カメラで写真を撮ることができました。試合は5回までしか見られませんでしたが、ヤンキースの2者連続ホームランが飛び出し試合は盛り上がりました。またブルージェィズの川崎選手のヒットとファインプレーも見ることができました。今回の研修中、生徒は3回球場に足を踏み入れました。そして野球やメジャーリーグに関心を持った生徒がでてきたようです。  

 スタジアムを出た後、またマンハッタン島を南下し、国際連合本部ビルを外部から見学しました。国際連合の事務局ビルのほか、総会会議場、理事会会議場、図書館を見ることができました。そこで生徒達は国際連盟からこのニューヨークに国際連盟の本部が設立されるまでの歴史を学びました。そしてブルックリンブリッジを渡り、ブルックリンパークでマンハッタンの摩天楼を背景に記念写真をとりました。雲より高いビル群に、生徒達は頭の解釈が追いついていないようで、まだ自分がニューヨークにいるということを信じられないと話していた生徒もいました。しかし自分の理解を超えるほどのものを見たり経験することで彼らの可能性は広げることになることでしょう。 研修最後の夕食はタイムズスクエアの近くにあるレストランでとりました。世界の交差点の異名を持つタイムズスクエアを歩いて渡りレストランに向かいました。タイムズスクエアは、ニューヨークというかむしろ世界中でもっともにぎやかな場所のように感じました。
 20日間という少し長い研修期間でしたが、ほとんど毎日朝は7時から夜は9時までの密度の濃い毎日を生徒達は突っ走ってきました。生徒達は口をそろえて「この20日間はあっという間だった」と言います。毎日が新しい発見、英語との苦戦、アメリカ人の暖かい手助けの連続でした。生徒たちは、バーミングハムでは別れを号泣する程の大切なアメリカの友人、そして英語力と自信を得ることができました。そしてアメリカの大都市の観光では今まで見たことがなかった世界を目の前にし、彼らの可能性や考え方のスケールは確実に広がりました。この研修を支えてくれた保護者の方々、先生方、日立市市長、鈴木さん、日本にいる生徒の友人達すべてに心からの感謝を申し上げます。
 我々は明日の12時に成田空港行きの飛行機に乗って帰国いたします。ひとまわり、ふたまわりも大きくなった生徒の姿を楽しみにお待ちください。
 


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