Nippoku Style | 後期が始まりました。
 
 本日から後期が始まりました。ネクタイ及び上着着用のフォーマルスタイルで始業式(校長講話、進路部長講話)、生徒会任命式・HR役員任命式、表彰式・賞状伝達、壮行会(山岳部関東大会出場)、服装頭髪指導を行いました。
 夏期大会や新人大会などで入賞した生徒が多く、約70分にわたる全校集会でした。長時間の集会でも、私語なくきちんと実施できました。このようなすばらしい生徒の教育活動に携わることができるわれわれも幸せです。
 始業式で話した校長講話の要旨をを掲載いたします。
 校長講話
 
 今年夏、2つの同窓会(大学時代、57歳:日立北卒業生、34歳)に出席しました。その際色々考えさせられることがありましたので本日お話いたします
 我々教員は身分保証が厚く、30代・40代で転職・退職する人は余りいません。そのため、日本は未だに終身雇用が続いているとなんとなく思っていました。しかし、社会の変化は予想以上に激しいようです。大学同期で、民間会社に就職した者の8割は企業名が変わっていました。一部上場企業でも、吸収・合併・統合が急速に進んでおり、その波は地元の日立製作所関連企業にも波及し日立市の雇用状況にも深刻な影響を与えています。当然、日立北の卒業生の中でも転職経験者は予想以上に多かったのです。30前後で転職を決意し会社を退職し、看護専門学校に入り直した男子までいました。卒業後10年以上たってから、専門学校に入り直し、学習をやり直すには大変な苦労があったと思います。今春、無事国家試験に合格して看護士として働き始めました。30歳で人生をやり直そうと決意して、実際に行動に移した勇気と行動力に敬意を表したいと思います。今後は、県北地区の医療・保健衛生面の向上の為に尽力してくれることを期待いたします。

 過去30年間を振り返ってみると、多くの企業がなくなり、新しい産業がどんどん育ってきました。君たちが職業人として円熟期を迎える30年後には、どんな時代になっているか想像もつきません。

 全ての高等学校では、【確かな学力】【健やかな体】【豊かな心】を育て、【生きる力】を身につけさせようと頑張っています。本校では、さらに【課題発見能力】や【課題解決能力】も身に付けていただきたいと思っています。

 高校時代、具体的にはいったい何を学び、何を身につければよいのでしょうか?
話は簡単です。高校時代は、しっかり考え、第一進路希望を決めて最大限頑張ります 。しかし、絞りすぎは禁物です。将来の進路変更・退職・転職なども考えられます。将来的には、転職が当たまえの社会になるかもしれません。君たち自身が、文系から理系へ、理系から文系へ転身することも十分考えられます。

 将来何らかの理由で、学び直すことになった時に自学・自習で理解できるだけの基礎学力を身につけることが最も重要なのです。急激な社会の変化に適切に対応できるつまり、適応能力・対応能力が求められているのです。高校1・2年レベルの教科は全て重要な科目です。言い換えれば、日本人として身に付けるべき最低限の教養と言うことが出来ます。全科目習得すべきです。高校時代に身につけるべき最低限の一般教養が、センター試験の5教科7科目・6教科8科目だと私たちは信じています。
 
 現代は変化の時代です。見にくい将来で不安を抱くことが多いと思います。しかし、何も恐れることはありません。いかなる変化にも対応できるだけの潜在能力を君たちは持っているのです。その潜在能力を必死に磨くことが大切です。高校時代にこそ、学習・部活動・特別活動・学校行事に全力で取り組み【たくましく生き抜く力】を身につけて下さい。
平成26年度後期の皆さんの頑張りに期待しています。



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