Nippoku Style | 見えない・聞こえない・身体が動かない
 
 今日も1年生のあるクラスで授業を参観しましたが、教室までいく廊下の途中に、新しい掲示物があることに気づきました。近づいてよく見ると、それは先日の家庭の授業で“シニア体験”をした生徒達の感想でした。(→ その様子はこちらから)
 思わず立ち止まり、生徒が書いた感想をじっくり読みましたが、これを見た生徒達が、「ああ、みんなはこんなことを感じていたのか。」「あっ、自分もこの人と同じことを感じた。」「こんな考えって自分にはなかったけれど、確かに大切だよなぁ。」などと思ってくれれば、掲示した先生も「よかった」と感じることでしょう。
 掲示されていた感想は、生徒達の気持ちが素直に表現されていてどれもすばらしいのですが、一つだけご紹介します。
 今日の体験で、高齢者の気持ち、介護する人の気持ちが少しわかった気がする。イヤーマッフル(耳がとおい状態を体験できる特殊なヘッドフォンのこと)や白内障ゴーグルなどをつけての校内移動では、見えない・聞こえない・身体が動かないで、とても大変だった。高齢者もこんなに毎日大変な思いをして生活しているのかと思うと、悲しい気持ちになった。だから、高齢者じゃない人は、高齢者を生活の中でもっと支えていくべきだと改めて思うことができた。また、介護する人の方(体験)では、ジャージを着せるのになかなか着せられず、イライラしてしまった。最近介護士が減ってきているとニュースでやっていたが、ストレスがたまるのは当たり前だと思った。介護施設で働いている人たちはすごいと思う。これからも高齢者は増え続けるので、高齢者を支えられる社会になってほしい。私にも87歳のおばあさんがいるので、生活の中で手助けをしたり、話をしたり、おばあさんが楽しく生活できるよう、自分から積極的に関わっていきたいと思う。今日は本当によい体験ができてよかった。体験を忘れずに生活していきたい。
 こういう感想を読んでいると、本校生は、本当に素直な心を持っているし、感受性も豊かだと実感させられます。その素直な心と感受性を大切にしながら生徒の可能性を伸ばすことを目標に、日立北高の教育活動は行われています。


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