Nippoku Style | 「人に見せる」「人に見てもらう」ことで成長する
 
 今日から四日間、一年間の総決算ともいうべき学年末考査が行われています。そのため、テスト中は教室内に持ち込めない荷物が廊下にたくさん置いてあります。生徒の荷物がたくさん置いてある廊下を歩きながら何気なく窓の外を見ると、今日も雪が舞っていました。
 2、3年生がテストに取り組んでいるとき、小論文の指導を受けに来ている3年生が図書室の前に飾られている書道部の生徒の作品に見入っていたので、通りかかりながら「上手だよねぇ。」と声をかけると、「私なんか、こんなに上手になんか書けません。すごいですよね。」と返事が返ってきました。
 運動部の生徒達は、試合のときに友達や家族に応援されることで練習のとき以上にその力が伸びていくように、文化部の生徒達は、自分の作品や研究を発表することで、持っている才能を伸ばすことができると思っています。
 ですから、1年に一度しか展覧会などの発表の場がない文化部の生徒達にとって、校内の廊下に展示されて多くの生徒や教員に自分の作品を見てもらうことは、活動のモチベーションを高める意味からも、とても大切なことです。更に、「人に見せる」「人に見てもらう」という経験は、生徒達の成長にとても大きな力を及ぼします。
 こんなことを考えながら書道の作品を見て校長室に戻ってきたら、筑波大学から大きな小包が届いていました。開けてみると、本校の2年生6人が、筑波大学で研究・発表したときのまとめでした。このときの研究・発表は科学技術振興機構(JST)のプロジェクトなので、本校生の研究成果が、冊子の形で全国に配付されることになります。
 生徒達は、その機会に巡り会えば、自分の中に秘めている力を存分に発揮して、自分で伸びていきます。6人の生徒にとって、筑波大学での研究・発表は、まさしくその絶好の機会でした。
→ 6人の夏休み時の中間発表の様子はこちらから
→ 6人が多くの研究者の前で発表した様子はこちらから
 学校外でのそういう機会を生徒に紹介し、社会の力を借りて生徒を育ててもらうことも、私たち教員の大切な仕事です。


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